この記事は、夫本人から聞いた体験をもとにまとめています。場所の詳細や、店・相手が特定できる情報は伏せています。心理の説明は「こういう見方もある」という紹介で、専門家の診断ではありません。

ある夫婦に起きたこと

夫は、どうしても嫉妬したくて、妻に「浮気してきてほしい」と懇願しました。その後に起きたことを、時系列で整理します。

注目したいのは、夫が怒ったのが「パーティに参加した」時点ではなかったことです。夫自身、妻が自分から応募したと知ったときは「すごく嫉妬して興奮した」と話しています。怒りが生まれたのは、その先でした。

夫は何に怒ったのか——4つの見方

本人にも最初は理由がわからなかった、とのことです。考えられる見方を、4つ挙げます。

1. 「頼んだ枠」の外に出た

最初のパーティは、場所もルールも決まっていて、その場で完結する出来事でした。夫にとっては、安全に嫉妬できる「舞台」に近かったのだと思います。ところが連絡先の交換と、個人的なホテルは、その舞台の外にあります。「イベントでの出来事」が「妻と特定の男性との関係」に変わった。夫が頼んだのは前者で、起きたのは後者でした。

2. 主導権が自分から離れた

「浮気してきて」と頼んだ時点では、夫が台本を書いている感覚があったかもしれません。ところが妻が自分で相手と関係を作り、自分でルールの例外(連絡先の交換)を受け入れました。展開が夫の想定を超えたとき、コントロールを失った感覚が生まれることがあります。

3. 怒りの下に、不安があったのかもしれない

怒りは、不安・恐れ・傷つきといった感情を覆う「二次的な感情」だと説明されることがあります。「このまま取られるかもしれない」「妻が自分より楽しんでいる」といった感情が、怒りとして外に出た可能性です。望んでいた嫉妬が、遊びの範囲を超えて本物の痛みに近づいたとき、人は怒りで身を守ることがあります。

4. 「内緒」で動かれたこと

妻は夫に内緒で見学を申し込んでいました。このこと自体は、夫に強い興奮をもたらしました。ただ、内緒にされる範囲がどこまで広がるのか、という不安は別の問題です。連絡先が続く関係になると、夫に見えないやり取りや約束が増えます。内容そのものよりも「共有されていない部分がある」ことが、傷つきの原因になることもあります。

夫が自分で出した答えは、「嫌だったのはパーティではなく、電話番号を交換して関係が続くことだったのかもしれない」というものです。この答えは、上の1・2・4とも重なります。

一度きりの出来事と、続く関係は別もの

この夫婦の話で一番大事な点は、嫉妬の「質」が変わったところだと私たちは考えます。

夫が味わいたかったのは「妻が他の人と楽しんだ話」で、嫌だったのは「妻に別の男性との関係が続くこと」だったのかもしれません。嫉妬したい気持ちと、嫉妬に呑まれる怖さは、別のものです。

いまは、その話が刺激になっている理由

夫は仲直りのあと、その出来事を妻に話してもらいながらセックスをすることがある、と話しています。かつて腹が立った出来事が、いまは嫉妬の材料になっている。怒りと興奮が近いところにあることを、よく表していると思います。

こうなる理由のひとつは、出来事が「いま起きている不安」から「話し合って扱える過去の話」に変わったからだと考えられます。ただし、誰にでもこうなるわけではありません。怒りが長く残ったり、夫婦のどちらかが辛さを我慢していたりするなら、無理に刺激へ変えようとしないでください。

夫婦で先に決めておきたい7つのこと

怒りが起きる前に、線引きを共有しておくと、次に似た状況になったときに傷つきにくくなります。

怒ってしまった自分を責めなくていい

頼んだのは自分なのに怒ってしまった、と、夫は自分を不思議に思っていました。でも、怒りは「自分の線引きがどこにあるか」を教えてくれるサインでもあります。怒りのあとに話し合い、仲直りをして、いまも夫婦で話題にできている。この流れ自体が、二人の信頼の形だと思います。

夫のNTR性癖の背景はなぜ夫は私が他の男性と寝ることに興奮するのかで、複数の人が関わる関係を始める前の話し合いは夫と彼氏と3P——オープンリレーションシップで起きたこと、感じたこと、準備したことで整理しています。夫本人の視点で書いた日記は、クンダリーニ脳イキ研究所の夫の体験日記にあります。

この記事のまとめ

  • 夫が怒ったのは、パーティそのものではなく、連絡先の交換で関係が続くことだったのかもしれない
  • 「頼んだ枠」の外に出ること、主導権が離れること、内緒の範囲が広がることが、嫉妬を怒りに変えることがある
  • 怒りの下には、不安や傷つきがある場合がある
  • 連絡先・相手の条件・報告のタイミング・安全面・やめる権利は、先に夫婦で決めておく
  • 怒ってしまったことは、自分の線引きを知る手がかりになる
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愛の風景編集部

夫婦・複数恋愛・NTRをテーマに、体験者の話をもとにコラムをまとめています。個人が特定される情報は伏せています。